腰痛になる人の特徴はズバリ
- 1不安とストレスを感じる状況である
- 2責任感が強い、強迫観念が強い、良心的すぎ、完璧主義傾向
- 3腰痛に関する固定概念を信じがち(思い込み)
たいていの腰の痛みはこの3つです
よほどの物理的な事故とかでの損傷や
「レッドフラッグ」といった、
生物学的(物理的・構造的)危険因子
転移性椎腫瘍 脊髄・馬尾腫瘍、化膿性椎炎、閉塞性動脈硬化症、馬尾症候群
全腰痛患者に占める割合は1〜5%でしかないので
重症化になる症状である、ずっと発熱があったり、尿がでないとかがなければ
以上の3つが原因です。
1不安とストレスを感じる状況である
これは以前の記事でTMSについて原理を書きましたが、
簡単に言いますと
不安やストレスを感じて、その感情を抑えると、背中や腰の筋肉が酸素不足になり
脳が異常だと感じて痛みが出るって仕組みです。
また、不安やストレスを感じやすい状況として、
社会的責任の時期が関連しているのではないかとサーノ博士はおっしゃっており
1982年のTMS患者177人を対象に治療どんな状態でいるかを質問すると言う方法で追跡調査しており、
それによると発症年齢の多い人は、
- 中年層の30代から50代は77%
- 若者世代の10代と20代はそれぞれ2%と9%
- 高齢の60代と70代はそれぞれ7%と4%だった!
この統計から、たいていの背中の痛み腰痛の原因は心にあることが考えられてます。
30代から50代と言えば私の責任の年齢と呼ぶ時期とぴったり重なっています。
出世しなくては、家族を養わなくてはと、他の人より稼がなければなど
一生のうちで最もストレスのかかる年齢でありこの時期にTMSの発症率が高いのは納得いきますね。
もし脊椎の退行の変化ならば
変形性脊椎症、椎間板変性やヘルニア、椎間関節症候群
脊柱管狭窄症の患者なら歳をとればとるほど、発症する確率が高まるはずなので
こういう統計結果はでないはずですもんね。
また、消化器疾患との相関率が高いことも不安やストレスが原因と考えられてます。
サーノ博士が診察した患者の88%に、
緊張性頭痛、片頭痛、胸焼け、胃潰瘍、大腸炎、過敏性大腸症候群、花粉症、喘息、湿疹
などの病歴があったことが分かってます。
どれもこれも心の緊張が原因で起きると考えられるので
ならば、この患者たちの筋肉の痛みも、心の緊張からきてると予想できますね
2責任感が強い、強迫観念が強い、良心的すぎ、完璧主義傾向
このような性格特性が強い人は不安を感じやすく、不安の感情を抑圧しやすいんだとか。
TMSで起きる痛みは、不安を感じたら、心で不安を感じるより、体の方に注意を向けることで痛みが感じるので
自分の力ではどうしようもない問題や困難から気をそらすために体の疲れや痛みに注意してしまうとのこと。
以上の性格の人ほどこういう状況のときに発症しやすいのではないかと。
確かに私の身近で最近、腰を痛めた人は
30代で、子持ちになった人や、昇進して業務が忙しくなったりした人が多いのも納得いきますねー
3腰痛に関する固定概念を信じがち(思い込み)
パブロフの犬の、有名な実験である、ベルを鳴らすと唾液が出てしまうような
条件付けが人にも作用するそうです。
様々なメディアや身近な人にによって
腰痛の原因は
- 重いものを持ち上げたときのギックリ腰!
- 悪い姿勢をとりつづけたから、
- かたい床、または、柔らかすぎるところで寝た。
と固定概念になってます。
このような思い込みがのちに
動作性恐怖症といって
体動かすこと自体を恐れる病気とも言える病気に生活を支配されているという感覚や
そこまではいかないが、体の異常が気になって仕方がないという症状があります。
この考えの積み重ねが、TMSの発症につながり、
背中・腰の痛みにつながると考えられるのではないかと。
サーノ博士のヒーリング・バックペイン 腰痛・肩こりの原因と治療 ジョンサーノ 著
腰痛ガイドブック 根拠に基づく治療戦略 長谷川 淳史 著