健康考察

禁煙と喫煙、なぜタバコを吸うのか考えてみた。

私の住んでいる地域は喫煙率が高いので、タバコを吸うことが当たり前となっていました。

しかし、私はなんでパッケージの表裏に警告表示もあるのに
わざわざ病気にかかりやすいことをするのだろうといつも疑問に思ってました。

最近、メンタリストDaigoさんが書いた、メンタリスト禁煙法を読んだので、書評がてらタバコについて考えまとめてみました。

なんで、体に悪いとわかっててもタバコをやめないか?

認知的不協和が起こる↓
(都合の悪い情報に触れたとき、自分にとって都合の良い
情報や解釈を用いて自らの行動を正当化すること)

例えば、

祖父は喫煙者だったが90歳まで元気だった。

自分はそれほどヘビースモーカーじゃない。もっと知ってる人がいる。

私は他の人と違って病気にはならない。

などで正当化する傾向があります。

なので周囲の人がどれだけ正しい、タバコの悪いところを相手に伝えて、
禁煙を勧めても認知的不協和によって本人の中でタバコを吸うための理由付けができているからです。

タバコのデメリットについてまとめてみた

●アメリカガン協会の発表では、2011年にアメリカ国内で元によって死んだ345,962人のうち、167,805人が喫煙によりがんを発症していた。

男性の癌での死亡者のうち51.5%はタバコが原因で、最も多いのは肺がん。そのうち約80%はタバコが原因だった。次が喉頭癌で77%。

タバコは11種類のガンの原因になることがわかっている。

●喫煙とアルツハイマー病との関係を調べた研究のメタ解析では14の研究から喫煙とアルツハイマー病罹患率に正の関係が認められている。

●アメリカのカンザス州の病院にて、非喫煙者10人を喫煙エリア20分間、別日に非喫煙エリアに20分間着席させ、受動喫煙によりニコチンやヘモグロビン付加体の血中濃度が上昇、血小板凝集と血栓に関する指標が上昇した。

●過去に行われた遺伝子研究をまとめたメタ分析で喫煙者の痙攣成功者のDNAを比較したデータによると、タバコを吸うと7000以上の遺伝子に異常が起きる。

そのうち3分の1の遺伝子はどんな働きをしているか分かっていない。タバコをやめた場合大体5年以内に大半の以上は下のレベルまで戻る多くの以上は心疾患とガンに関わる遺伝子に起きていた。

●20歳から70歳までの50年間タバコを吸い続けた場合、タバコ代とタバコを吸うことによって生じる費用の総額は、1600万円前後になる。

●喫煙者が一生の間にタバコに費やす時間は3年4ヶ月(約29,000時間)

●タバコを吸い続けることで変化してしまう顔つきのことをスモーカーズフェイスと呼ばれている。目尻や口の周りに目立つ深いシワができ肌はくすみ、唇は感想。白髪も増え、早歯茎は変色し、口臭もきつくなる。

顔の老化は10年から始まるのが一般的だが、タバコを吸い続けている人は若くしてスモーカーズフェイスになる。年齢を重ねて貫禄の出た顔つきになるのではなく、単に老化が早まっていく。

※以上のことを相手に誠意を込めて伝えても逆上しかねないので、どうしても伝えたい場合は1〜3つに絞りましょう笑

実は状況や習慣によってタバコを吸っている。

例えば、

朝起きたら吸いたくなる。

喫煙所を見ると、吸いたくなる。

友達が吸ってるのを見ると吸いたくなる。

仕事でイライラしたら吸いたくなる。

お酒、缶コーヒーを飲んだら吸いたくなる。

コンビニに行くと無意識に買っているそして車の中で吸う。

なので身の回りから喫煙を連想させるものタバコ、タバコ関連のアイテムを取り除くなどの対策が必要である。

また、タバコを吸うきっかけになっている場所や状況に近づかないことが
タバコを断つきっかけになるでしょう。

あとは、以前紹介した、悪い習慣を消して、新しい習慣を作りやすい、

ニコチンの影響はそれほどでもない!

タバコの煙に含まれるニコチンは依存性の毒物です。

依存するまでのスピードが世界で最も早く体内からなくなると禁断症状が出ます。

肺に入ったニコチンは血中に溶け込み脳にあるニコチン受容体(アセチルコリン)と結合します。

それと、快感を生じさせるドーパミンが大量に放出され喫煙者は快感を味わいます。

これが、タバコを吸うと落ち着く、ほっとする、といった効用の仕組みです。

しかし、ニコチンの体内での分解速度が速く、血中のニコチン量は喫煙後30分で半分に、1時間後には4分の1に低下してしまいます。

すると、イライラする、落ち着かない、集中できない、などの離脱症状が現れ、脳はニコチンを補給するよう再び求め次のタバコに火をつけると言うわけです。

しかし、映画館、禁煙の店、寝ている時、新幹線、飛行機などでは
一応我慢はできますよね。

ポイントは、ニコチンに依存している喫煙者も環境が変われば、数時間、長ければ数十時間、タバコを断つことができるということです。

これはニコチンによる禁断症状がさほど強くないことの証明でも有ります。

猛烈に吸いたいという喫煙衝動は2、 3分しか継続しないこともわかってます。

そして、ニコチンは禁煙を始めて三日間で完全に体外に排出されることもわかってます。

なのでイライラのピークは2 ,3日目、禁煙が3週間続くとニコチンを求める反応からの吸いたい要求はゼロに近くなります。

禁煙には3ヶ月かかることを知る

タバコを吸う事は、ニコチンと習慣が、大体の要因となっています。

なので、タバコを吸わない、禁煙をするという新しい習慣を作る必要があります。

1つの目安としてロンドン大学の研究があります。
学生96人、21歳から45歳の男女を対象に1日1回新しい習慣を繰り返させどのように定着するかを調査しました。

結果、新しい習慣を身に付けるまでの平均時間は66日。約2ヶ月で生活習慣となっていきました。

ただし、定着までの日数には18日から254日までと個人差がありました。

これは単純の習慣は定着期間が短く、複雑な週間は長くかかってくるんです。

運動の習慣と飲食の習慣には身につくまでに約1.5倍の時間さがありました。

禁煙のような複雑な新習慣を定着させるには、平均よりも長い時間が必要であると考えられます。

66日の1.5 倍とするなら約3ヶ月、が禁煙にとって重要な節目になると言うことです。

確実に辞めたい人は禁煙外来と薬物療法を活用しよう!

薬物療法として

ニコチンガム
ニコチンタブレット
ニコチン点鼻薬
ニコチンパッチ
バレニクリンなどの

薬品を使いましょう。

最も禁煙成功率が高い補助役はバレニクリンがやや優勢であるということが、2016年のコクラン共同計画が行ったレビューで(27件の禁煙補助薬の研究データをまとめたもの)報告されてます。

バレニクリン単体での禁煙成功率は33.2%となっています。

しかし、禁煙外来で行われる禁煙の薬物療法の期間は12週間。

過去の研究によると禁煙補助薬が禁煙成功率を高めてくれるのは禁煙の64週までであると言うデータがあります。

禁煙外来は医師の診察と記念補助薬の利用が中心で進みます。医師の診察は禁煙の進歩具合を報告すると言う形で行われます。

実際、誤解の診察を全て受けた人と、診察を中断した人の禁煙成功率を比べた調査によると、すべての診察を受けた人の約50%が禁煙を継続(12週間の間)、初回の診察で中断してしまった人で、禁煙が続いているのは6.5%という結果が出ています。

継続的な診察による第三者の目はタバコを吸う習慣を遠ざける助けとなります。

本気で禁煙を考えるなら禁煙外来を積極的に活用するべきでしょう。