ある日突然、ぎっくり腰になった人へ書きます。
病院へ行ってレントゲンをとってから
お医者さんに、
「椎間板ヘルニアですね」
「脊柱管狭窄症ですね」
「とくに異常はなかったですね」
と言われたとします。
そして、とりあえず安静にして、無理せず少しずつうごいてくださいなどなど言われ痛み止めやなんやらもらい、その後は整体にいったり、鍼治療したりすると思います。
しかし、重大な病変が潜んでいる疑いがあるか、手術を要する切迫した状況でもない限り、ほとんどの腰痛患者にとって画像検査やくに立ちません。
なぜなら、画像所見と症状の間には、はっきりとした関連性が認められてないからです。
1レントゲン写真では腰痛は見分けられないって研究
http://www.4leaf-chiro.com/article/15253877.html
1992年の初期に健康な人と腰痛持ちの人のレントゲン写真を比較する研究が行われてます。両方の間には異常の検出率に差はないことがわかりました。
要するに、
健康な人にも腰骨の変性があり、腰痛持ちの人と変わらんよ!
ってことです。
2腰痛がなくても背骨や骨盤の異常はあるよーって研究
1957年の研究の研究でも、
腰痛がない人と、腰痛・下肢痛がある人の腰椎全体のレントゲンを比較したところ、痛みのある人には、関節炎が多く見られてました。
しかし、こちらも、
背部の先天性病変(脊椎すべり症など)には優位に差はなかったとのこと。
この研究でも、痛みと腰椎の変形には関係ないことがわかりました。
3健常者にも椎間板異常がMRIで見つかってる
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/8208267?dopt=Abstract
この研究では、健常者98人を対象にMRI検査したところ
36%の患者は正常な椎間板
その他の64%は椎間板になんらかの異常
(27%突起、1%突出、38%複数の異常)ありました。
研究者からは、これらの結果をみて、
腰痛のある人の椎間板のふくらみや、突出あるのは偶然じゃね?
とのこと(笑)
以上の3つの研究ことから言えることは、
やっぱり、腰痛になってレントゲンはよほどの事故の負傷など重症なものでない限り不要じゃない?と考えます。
んじゃあ、腰痛の原因ってなんだ?と疑問に思ったので次回にでも書きます。
参考文献
腰痛ガイドブック根拠に基づく治療戦略 長谷川淳史 春秋社